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バンドって楽しい…か?(其の三) [音楽一般]

前回の続きである。

とりあえず、トリオ編成でバンドは始まった。週に2~3回のハイ・ペースでリハーサルを行い、順調にレパートリーを増やしていった。

しかし、程なく限界がやってきた。ギタリストの俺がボーカルも兼任していたのだが、どうしても歌に気をとられてしまい、ギターのプレイが散漫になりがちなのだ。協議の結果、俺はギターに専念、新たにボーカリストを加入させるべく、オーディションを行うことになった。俺達はメンバー募集のビラを作成し、練習スタジオ、ライブハウスなどに貼らせてもらった。

「ボーカル募集。当方、ギター、ベース、ドラムの3人。ロックンロールを中心に幅広い音楽を演ります」

ある日、スタジオに入るとリーダーであるベーシストが言った。

「今日、ボーカル候補がオーディションに来るから」
「へ~、どんな奴?」
「いや、会った事は無い」
「ふ~ん…」

機材のセッティングをしていると、スタジオのドアが開いた。入ってきたのは夜だっていうのに真っ黒なサングラスをしたさえない風体のリーゼントな若造。スタジオのスタッフにこんな奴いたっけ?

「オーディション会場ってのはここかぁ?」
「え?(まさかな…)ああ、そうだけど?」
「呼ばれたから来てやったぜ」

彼は勧めてもいないのに椅子にどっかと腰を下ろし、サングラスも外さずに俺達を一瞥。

まさか、と思い、リーダーに確認。

「おい、ボーカル候補って、こいつ?」
「…なんか、そうみたい…」
「いや、そうみたい、じゃなくてさぁ…なんか雰囲気ちがわねぇか?」
「電話では『自信ある』って言ってたから呼んだんだけど…」
「…ったく…あいつの相手は任せたからな」

リーダーが奴に話しかける。

「どんな音楽が得意なの?」
「俺は永ちゃん(矢沢永吉)しかうたわねぇからよぉ」
「…あ、ああ、彼はいいアーティストだよねぇ。でも、僕達はオリジナルの曲でやるつもりなんだ」
「ちっ…ロックン・ロールって言ったら永ちゃんしかねぇだろ、あ?」
「いや、そんなことないと思うけど…たとえば、ローリング・ストーンズで知っている曲無い?」
「だ~か~らぁ、俺は永ちゃんしかしらねぇって言っただろ!」
「…あ、ちょっと待ってね」

困っちゃったなぁ…とりあえず、バンドで相談だ。

「おい、どうすんだよ?」
「せっかく来てくれたんだから一応、歌わせてみなきゃ…」
「やるだけ無駄だって」
「歌わせてみたら意外と矢沢永吉くらいカリスマ性があったりして…」
「ないないないない。絶対ない」
「ま、とりあえず俺達の練習のつもりで、一曲演奏するか…」
「そうだな…」
「どの曲やる?」
「一番速いロックンロール」
「あの曲?」
「ついてこれるわけねーじゃん」
「だからやるんだよ」
「…おまえ、性格悪いな…」

話はまとまった。

「じゃぁね、まずは僕達だけでオリジナルのロックン・ロールを演奏してみるから、雰囲気を掴んでね。コード進行は簡単な曲だから、2回目はアドリブで歌ってくれるかな?」

リーダーは優しく語りかけた。が、奴は椅子にふんぞり返ったまま、サングラスも外さず言い放った。

「ああ、いいぜ。やってみな」


こ、このやろ…


俺達はAC/DCのWhole Lotta Rosieを1.5倍くらいの速度にしたような曲を爆音高速演奏。

「どう?こんな感じだけど」

演奏が終わり奴に向き直ると、さっきまでの横柄な態度はどこへやら、奴はサングラスを外し、両手を膝の上に置き、背筋を伸ばしていた。椅子の上に正座でもしそうな勢いだ。

「…ス…スピード感、ありますね…」
「今のに合せて歌えるかな?」
「…いいですか?」
「君はその為に来たんだろ?」
「…じゃ、お願いします」

結果は…奴はノリノリでなにやらがなっていたが、当然お話しにならなかった。多分、今までバンドなんかやったことなかったのだろう。メンバー間で合否の相談をするまでもない。一刻も早くスタジオから出て行って欲しい。

「じゃ、今日はお疲れさま」
「…あの~…」
「え?何?」
「結果は…」
「他にもオーディションを受けたいって人が沢山いるから(嘘つけ)、全員をオーディションしてから返事するよ」
「返事はいつごろもらえますか?」
「う~ん、2,3ヶ月かかるかもね」
「はぁ…」
「じゃ、僕達はこれから練習するからもう帰っていいよ」
「練習、見せてもらっていいですか?」
「あ~、悪いけど気が散るから遠慮してもらえるかな?」
「あ、すいません…よろしくお願いします(ぺこっ)」

その後、奴は俺達がリハーサルをすると呼びもしないのに現れた。よほどバンドに入れて欲しかったのだろう。どうやら、スタジオに俺達の予約を確認していたらしい。あるときなどはスーツ姿でやってきた。

ウチのバンドにリクルートするつもりかい!お前は。

後に、まっとうに歌えるボーカリストのオーディションしている時に現れたのを最後に彼は姿を見せなくなった。(後にこの時のボーカリストを採用)自分には望みがない、ということを悟ったのだろう。リーダーがちゃんと不採用通知をしたかどうかは…知ら~ん(笑)

バンドって楽しい…か?(其の二) [音楽一般]

これまた昔(20年以上前)の話であるが。
  
アマチュアながらもかなりいい線まで行っていた正統派ハードロックバンドから脱退したベーシストとドラマーが「新しいバンドをやりたい」と、ギタリストのオーディションを行っていた。丁度新バンドを結成すべくメンバーを探していた俺はそこに入る事に決めた。と、言っても、当然、俺もオーディションを受けることになった。(後にも先にもオーディションを受けたのはこのときだけである)複数のギタリストがオーディションに来ていたが、当然俺が落ちようはずもなく、(えっへん)そのまま採用となった。

問題となったのはソング・ライターであるベーシストと俺の音楽性の違いである。(っつーか、目指している音楽性はオーディションの基準にしろよ、と、思わないでもないが)リーダーでもあるベーシストは、ひねりのあるポップなハードロックをやりたい、と、言う。しかし、俺の頭には彼の描いている理想の音が全くイメージ出来ない。俺はオーソドックスなロックンロール、パンクを通過した上でのハードなロックンロールをやりたかった。最終的に、曲は俺とベーシストが分担して書き、お互いを尊重する、ということで折り合いがついた。

俺達よりかなり若いドラマーは…音楽的思想はまるでなし(笑)。とにかくCozy Powelの様にツーバスでドカスカと叩きまくれればそれで良かったようである。ま、年齢以上の実力はあったし、まだ若いので、これから作っていく音に合せてプレイの「勘どころ」を指示すれば大丈夫だろう、ということになった。


甘かった。


「バンドの呼吸を合せるためにとりあえずシンプルな曲で練習しよう」と、3コードの曲を作ったのだが、なぜかRAINBOW風になるのである。原因はドラマーの過剰なプレイ。とにかくやたらと「おかず」を入れるのだ。絶えずシンバルは鳴りっぱなし。うるさいったらありゃしない。特にエンディングになるとツーバスは高速で鳴りっぱなし、メロタムは流すわシンバルは乱れ打ちするわ挙句の果てにチャイナ・シンバルを連打するわでいつまで経っても止まらない。こっちはジャーンとコードを鳴らし、奴の気が治まるのを待つ事数十秒、ってことが続き、さすがの俺達も怒った。

「おい、やめろ。おい、やめろ。おい!ストーップ!
「え?」
「おまえよぉ、曲の全体像を把握して叩いてるか?」
「間違ったっけ?」
「いや、そうじゃなくて、なんでそんなにどやかましいんだ?」
「やかましい?」
「ああ。うるせーよ。お前、もうちょっと普通に叩けないんかい?」
「これが普通じゃない?」
「全然ふつーじゃねーよ!どうしてなんでもかんでも叩くんだ?」
「Cozyはこのくらい叩いてるぞ?」
「だ・か・ら、一回Cozyは忘れろ!」
「…」
「Cozyだってこの曲だったらそんな叩き方しねぇはずだぞ」
「…だって、曲が地味だし、この曲でドラムが目立つところって言ったらエンディングくらいしかねぇだろ」
「…(呆)お前、この曲だったら、ドラムは『タッドン、タタドン、タドドジャーン』って終わるのが当たり前なんだよ!」
「え?」
「だから、こうだ!(ドラムセットに座り)『タッドン、タタドン、タドドジャーン』こうだ。わかったか?」
「…なんか、つまんねぇ…」
「つまんなくても、まずこれが出来なきゃお話になんねぇんだよ!」
「…」
「じゃ、最初からやるからな。忘れるなよ」


最初から演奏。曲はエンディングに差し掛かった。



やっぱり甘かった。


タッドン、タタドン、タドドジャーン、ドコドコドコドコタカタカタカタカガシャーンガシャーンガシャーンドカスカパカスカドカスカパカスカドコドコドコドコ、ガシャーン、タタタタタタタタタタ、ドカッ!ガシャーン…


お前は北斗の拳かい…



気が向いたら続く

バンドって楽しい…か? [音楽一般]

バンドをやっていると色々と面白いことや面白くないこと、当時は面白くなくとも振り返ると面白かったこともあったりする。


10年くらい前の話になる。


当時やっていたバンドのメンバーはリハーサルの集合時間にひっじょーにルーズだった。30分、1時間の遅刻は当たり前、リハーサルが終わる頃にやってきて、ミーティング(飲み会)だけに参加するようなバカなことをする奴もいた。
勿論、ほとんどのメンバーが定職を持っており、急な仕事が理由で遅刻、欠席することも皆無ではなかったが、それ以上にリハーサルの時間を軽んじていたことは間違いない。いつまで待っても来ないメンバーの自宅に電話をすると本人が出て「え?今日リハだっけ?」などというトホホな返事が返ってくることもあった。

また、一回のリハーサルに半日くらいスタジオを予約していたのも災いしていた。「どうせみんな遅れるんだから俺も遅れていいや。それにスタジオは半日とってあるし、最後の1時間くらい顔をだせばいいだろ」ってな感じで、どんどんと集合時間が遅くなっていった。

元々時間に関してはシビアな俺はこの傾向が我慢ならず、そんなこんなでスタジオに入る度に、いや、入る日はその前からイライラしていた。いつスタジオに行っても一番乗りなのである。
ある時、「俺が時間通りに行くからイライラするんだ。これからはわざと遅れていこう」と決め、わざと一時間ほど遅れ、「いやぁ、ごめんごめん」と、スタジオに入ったら…まだ誰もいなかった…


俺の負けだよ。


また、久しぶりのライブを目前に控えたある時、ぱったりとベーシストがスタジオにやってこなくなった。電話をしても連絡が取れない。そのまま、ライブ前日のリハにも顔を見せなかった。

「俺がギターを弾かなくともサイドギタリストが対応できる。しかしベース不在ではステージが成立しない…」

そう判断した俺は、リード・ギターを他のメンバーに任せ、自らベースへのスイッチを申し出た。

「お前がベースを弾くって…お前、弾けんのか?」
「ああ。俺は元々ベース弾きだったからな。幸いにもまだ自宅にも楽器はあるし、少し練習すりゃ思い出すだろう」
「そうか…でも、明日までに演奏予定全曲のベース・パートを覚えられるのか?」
「徹夜でやるしかねぇだろ」
「徹夜って…お前…大丈夫か?」

実はこの時、俺は酷い風邪をひいており、立っているのが辛い程の高熱が出ていたのだ。

「とにかくだ、げほげほ。誰かがベース弾かなきゃなんねぇだろ。げほげほ」
「そりゃそうだが…お前、本当に大丈夫か?」
「だ、大丈夫だ!げほげほげほ…今からすぐベース・パートの練習を始めなきゃならんから俺は帰る。げほげほ……」

自宅に戻った俺はすぐさま演奏予定曲のベース・パートを簡易的に採譜しはじめた。暗譜で演奏出来るようになるまでの練習を含め、一曲に一時間以上かけられない。時間との戦い。最終的に「これならどうにかいけるだろう」と納得できたときには夜が明けていた。熱のせいか睡眠不足のせいか短時間に集中練習したためか、ぐらぐらする頭で昼から最終リハーサルを行い、楽器車に乗り込み俺達はライブ会場に向った。

ライブ会場に到着した俺達は目を疑った。ベーシストが楽器を携えこちらに向って手を振っていたのだ!にこにこ笑いやがって、全然反省の色なし。自分が置かれている立場を理解していないようだ。俺達は車中で相談し始まった。

「あの野郎…許せねぇ…」
「おい、どうする?」
「どうするもこうするもねぇだろ」
「ああ、辞めてもらうしかねぇな」
「クビだな」
「ああ、クビに決まってんだろ」
「だな」

しかし、俺の怒りは奴をクビにしただけでは納まりそうになかった。げほげほ。俺は車を降りようとしているメンバーに宣言した。

「おい、俺はあいつを殴る。げほげほ」
「え?」
「冗談で言っているんじゃない。本気で殴りに行く。げほげほ」
「いや、気持ちはわかるけど…ライブ前に手を怪我したら元も子もないだろ」
「…そうだな。じゃ、蹴飛ばす。手加減はしない。げほげほ」
「…まぁ、しょうがねぇか…」
「俺としても本意じゃねぇが、このままじゃ腹の虫がおさまらねぇ」
「そりゃそうだろうなぁ…」
「だから、お前が先に奴のところに行って、俺が本気で蹴飛ばすつもりだってことを伝えてくれ。げほげほ」
「え?」
「奴をボコボコにする事が目的じゃねぇんだ。ただ、どうしても怒りがおさまんねぇんだ。奴を罵倒しながら2,3回程度空振りすれば気がすむだろう。怪我をしないようにうまくかわせって言っといてくれ。げほげほ」
「…わかった」

メンバー達は俺を残して車から降り、奴の元に歩み寄った。リーダーがクビ宣言をしたようだ。奴がうなだれている。続いてドラマーがなにやら話している。奴は怯えた顔で俺の方を見た。伝令は伝えられたようだ。よし、今だな。

車を降りると奴が逃げ出した。

「あ、待てこのヤロー!」
「やめてくれよ~」
「お前はおとなしく俺の蹴りをよけてりゃいいんだよ!」
「じゃ、当たらないように蹴ってくれ~」
「バカ!そんなこと出来るか。本気で蹴るに決まってんだろ!」
「や、や、やめてくれ~!」

ドカッ

あ、当たった。


いやぁ、バンドって楽しいなぁ。(本気)



デトロイト・メタル・シティ [音楽一般]

俺は学生時代からほとんど漫画を読まない。が、ちょっと前から気になっている漫画があった。この漫画が昨年映画化され、一週間ほど前にDVDがレンタル開始となったので、暇つぶしに借りて観た。

デトロイト・メタル・シティ

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このタイトル、当然、KISSの名曲、DETROIT ROCK CITYのパクりであることは想像に難くない。

内容はと言えば、「お洒落なポップ・ミュージック」を演りたい若者が、所属した音楽事務所の方針でおどろおどろしいメークを施すデス・メタル・バンドをやらされ、思いのほか人気が出てしまい、「やりたい音楽」と「やらされている音楽」とのギャップ、思いを寄せている女性が自分のバンドを嫌悪していること、素性を隠しているがゆえにそれが自分であることがバレるのを恐れていること、自分が本当に「やりたい音楽」が全く世間に評価されないこと、等等に悩み、最後は「理想とはかけ離れているが、自分は求められている」ということに目覚め、そこに「プッ」と笑えるコネタを挟む、という…ま~、なんつーか、ロックを題材にした取るに足らない青春コメディー映画である。


「くだらねぇなぁ」と思いつつも、「事務所の方針で自分のやりたい音楽が出来ない」というシチュエーションには共感してしまった。

実は俺自身、20代前半の一時期、音楽事務所に所属、事務所方針で自分が好きな音楽が出来なかった、という憂き目に遭っているからだ。
さすがに事務所要求はデス・メタルではなかったが(そもそも当時はデス・メタルというカテゴリーはなかった)、ギター・オリエンテッドなハード・ロックを演りたかったのに、当時流行していたパンク、もしくはニュー・ウェーブ風にイメチェンを要求された。ギター・ソロは封印され、長髪は切って髪を立てろ、スリムのジーンズは穿くな、スニーカーも履くな、等と色々と私生活面も干渉された。おまけに他のメンバー(寄せ集めである)の年齢層より俺がかなり若かった為、7歳も上に年齢詐称を要求された。実年齢よりも上に偽るなんて思ってもいなかった。

幸か不幸かこのバンドは一年くらい業界内でのプロモーションやら何やらをやった挙句、ものにならずレコーディングもせずに空中分解してしまったが、ま、今にして思えば色々と勉強させてもらったし、貴重な経験もさせてもらったし、結果はでなかったが面白い体験ではあった。


ま、それはさておき、本題に戻ろう。

実は、DVD化されたデトロイト・メタル・シティを観るに先立ち、事前知識としてコミック(未完結)を一巻目だけ読んだ。馬鹿馬鹿しいながらもなかなかに面白く、コミック内での演奏シーンで登場する、「SATSUGAI」なる曲の稚拙な歌詞に触発され、自ら「俺だったらこういう曲にする」と、自宅録音までしてしまった程だ。

肝心の映画であるが、はっきり言うが、これはいわゆる「音楽映画」ではない。重ねて言うが、ロックを題材にした「青春コメディー」である。先ず、本編中、何回か演奏されている音楽がデス・メタルではない。さらに、なんと御大、ジーン・シモンズ自らが「デス・メタルの帝王」として出演し、演奏シーンもあるが、当然のごとくデス・メタルなんぞではない。それを理解せずにデス・メタルを期待して観ると、映画製作関係者全員を地獄の底に叩き落し、永遠に終わる事のない責め苦を味あわせ、血の最後の一滴まで悪鬼に絞り取られるところを見届けてやるぜ、ってな気分になる。(勿論、冗談である)

救いは主演である松山ケンイチがメイクを施し、虚構のロック・ヒーロー、「クラウザーⅡ世」に変身したときのブチ切れた演技だ。松山ケンイチ本人は音楽的素養に乏しいらしいが、撮影に当たってはマリリン・マンソンあたりのビデオを観て相当研究したのではないか、と思わせる。(マリリン・マンソンとてデス・メタルではないが)本編内でのステージ・パフォーマンスはそんじゃそこらのアマチュア・ミュージシャンでは太刀打ちが出来ない程の存在感がある。
それとは裏腹に、お洒落なポップ・ミュージックを演奏したい、素の「根岸宗一」に戻ったときの演技は痛々しくて見ていられない。特にコミックの台詞そのものの独白が多く、やたら説明的で醒める。「俳優なら演技で表現すればいいじゃねぇか」と思うが、これは彼の責任ではない。演出家、脚本家は八つ裂きじゃー!


ちなみに、企画バンドが演奏した映画のサントラ盤も出ているようだが…俺は全く興味なし。





久々に曲創り [音楽一般]

昨日、珍しく創作意欲が湧き、ちょっと前に思いついたフレーズを曲にして残しておこう、と決心。ストラトキャスターを抱え、BR-600で多重録音を行った。

その結果、ギターのオーバー・ダブだけで10回(凝りはじめると止まらなくなる性分なのである。)という根気のいる作業の果てに、Slow Core風のまぁまぁ納得のいく出来上がりの7分に渡る曲が完成。結構な充足感。

今日も、「あの調子で今日も一曲録音するか」と、以前から暖めていた曲のベーシック・トラックを6トラックまでは録音したのだが、リード・ギターのフレーズがどうしても思い浮かばず、あれこれ試行錯誤している内に指先がボロボロに。左手の中指の爪が剥れ、痛くて痛くて弦を押さえられない・・・アロンアルファで爪と剥れた肉を接着して続行しようと思ったが、どうしてもアロンアルファが見つからず、ついに断念・・・


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