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Progeny: Seven Shows from Seventy-Two / YES [Progressive]


YESが14枚組のライブ盤を発売するらしい。


マジかね?
 

1983年、大幅なメンバー交代とともに大胆なアプローチ変更を行い、90125を発表したYESは、シングル曲、Owner Of A Lonely Heartを大ヒットさせ、過去の業績を捨て去りポップバンドへと転身。続く同一路線のBig Generatorで二匹目の泥鰌を狙うも見事にコケてしまい、一般に「ロンリーハートをヒットさせた一発屋」のイメージを定着させてしまう。その後はめまぐるしくメンバーの脱退、再加入を繰り返すのみならず、一時は脱退した主要メンバー達が別プロジェクトを立ち上げ、本家YES、元祖YESとも言えるような2つのバンドが同時進行で活動を行ったり、かと思うと一つに統合されたり、注視していないと何がどうなっているんだかわからないカオスな状態が慢性化し、昔からのファンをうんざりさせていた。正直、俺もほとんど興味を失ってしまい、Big Generator以降は聴いていない作品もある。近年は新曲のみの新作を発表して意欲を見せたかと思うと、「懐メロバンド」と揶揄されても反論出来ないような黄金期の曲ばかりのライブ盤を複数発表したり、と、節操無く・・・失礼、精力的に頑張っているようだ。


が、今回発表するライブ盤の録音は1972年に2回行われた北米ツアーの後半の模様らしい。つまり、名盤、YESSONGSと同時期の録音で、ほとんど連続した7公演を2枚組にしているらしい。おまけにオープンリールに録音したもので状態はきわめて良好、曲の欠損も無し、との情報が。おそらく、ライブ盤を発表する目的で毎回テープを回していたんだろう。ま、それが結果的にYESSONGSとして結実したことは想像に難くないが。
さらに、アートワークはRoger Deanとのこと。Amazonで見た外観は、ダブルジャケットのスリーブが7組、ボックスに収まるように設計されているようだ。と、いうことは、ジャケットの裏表は勿論、ダブルジャケットを開けばあの独特の世界観を持ったRoger Deanワールドが広がっている筈だ・・・


つまり。


あの最高のラインナップの完全なライブ盤2枚組が7セット、つまり、YESSONGSの別バージョンを7組、Roger Deanの幻想的なアートワークとともに堪能出来るってことですか?


 
これは悩ましいぞ。

 


「ついにYESもKing Crimson商法に手を出したか」と、ちらと思ったことは否定出来ない。が、なんとも魅力的な値段設定だ。現在、激しく葛藤中・・・う〜ん・・・
 

誰か俺の背中を押してくれ。

Progeny: Seven Shows from Seve

Progeny: Seven Shows from Seve

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Atlantic
  • 発売日: 2015/05/26
  • メディア: CD


 
 
 
 

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コメント 2

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Peter_Werry

投稿から大分経っているのに誰も背中を押してないのはいかん、と思って。もう涙、涙です。感動だけじゃなくって、生々しさもね。リックのメロトロンが地元ラジオ局の電波を拾ってしまってノイズが入るところまで聞こえるし、危機ではアランが間違っちゃったり、現地感覚ハンパないです。
中1の時、金がない中がんばってイエスソングスを買った時の苦労からすれば、おじさんとしてはこれぐらいの金額もチョロいもんでしょ?私は輸入盤を8,000円ちょっとで購入。当時のイエスソングスは確か6,000円弱だった様な覚えが。
と言うことで背中を押して差し上げます。でももう大分時間も経ってるし、ご購入済みですかね。
by Peter_Werry (2016-03-08 07:02) 

lagu

Peter_Werryさん、コメント、ありがとうございます。
恥ずかしながらProgeny、まだ未入手なのです。しかし、お話を伺うと不手際(失礼)が絶妙な臨場感を醸し出しているようですね。7公演の疑似体験が出来る、と考えれば安いってことは明白ですよねぇ。う〜ん・・・
by lagu (2016-03-08 18:28) 

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