Amarantine / ENYA [Pops]
仕事から帰ってきたら、ENYAの新作が届いていた。せっかくだから聴きながらリアルタイムで感想を綴ってみよう。
Amarantine / ENYA
1.Less than a pearl ： 5年ぶりの新作にしては意外にもちょっと暗めの一曲目。転調もあるもののやはり全体的に暗めの印象のままあっという間に終わる。ま、プレリュードという位置付けなのだろう。
2.Amarantine ： 表題曲。これこそENYAの音だ。これはこれからのクリスマスシーズンに絶対に受ける。以前より若干唄が前に出ているような気がする。ちょっと短いのが残念。
3.I'ts in the rain ： やはりこの曲も唄がかなり前に出ている。ま、Wild Childに似た比較的リズミカルな普通の曲。
4.If could be where you are ： ゆったりとしたストリングス系シンセのバック。賛美歌を思い起こさせる曲調。ENYAの大きな魅力である、囁くようなボーカルスタイル。淡々と終わる。アルバム最後の曲であってもおかしくない。
5.The river sings ： 何語で歌われているんだろう？ちょっとENYAにしては元気のいい曲調。若干、音色の選び方に威圧的な部分はあるが、これは意図的にやっているのだろう。過去にもこういった雰囲気の曲はあったが曲名は忘れちまった。しかし、かなり短い。もうちょっと何か起こってもよさそうだ。
6.Long long journey ： なにか明確なメッセージのありそうな歌詞のようだが、結構説明的な曲。最後にちょっとだけひねりが入るが、ま、こんな感じか････
7.Sumiregusa ： あ、この曲、コマーシャルで使われているような気がする。あれ？中盤に結構面白い展開がある。でも････あらららら････もう終わっちゃったよ。もうちょっと引っ張って欲しかったな。
8.Someone said goodbye ： おっとっと･･･こういうちょっと跳ね気味のリズムの曲はENYAにしては珍しい。なんとなくBEATLESっぽさを感じる。ちょっとこなれていないのが残念。
9.A moment lost ： ENYAお得意の新世代的円舞歌曲。せっかくのいいメロディーなのに、イメージを広げられる演奏のみの部分がないのは残念。
10.Drifting ： あれれ？前奏がやたら長いぞ？進行はイマジンを思い起こさせる。ここまでの演奏はシンセが中心だったのに生の弓奏弦楽器の音が重要な位置を占めている。おっと、ようやくENYAの声が入ってきたが、歌詞を伴わないスキャットだ。これはかなりいいかもしれない。
11.Amid the falling snow ： ちょっとした変拍子が使われてはいるが、まぁ典型的なENYAの音。
12.Water shows the hidden heart ： ここまで大分小粒な曲ばかりなのだが、ついに最後の曲だ。････････････････おっと。つい聴きいっちまった。中盤に美しい歌の絡みあり。これはかなりの力作かもしれない。
おっと、聴き終わってしまった････
やはり思った通り、特に以前の作品と比べて劇的な変化は見られなかった。若干、一曲一曲が小粒な印象は受けるが、全体を通してみればやはりENYAの作品以外の何物でもないし、今までENYAが好きだったファンを裏切る要素は無い。良くも悪くも金太郎飴のような作品ではあるが、これは音楽性が確立されているが故だ。俺自身は特に不満はない。
しかし、いったい、次の作品はいつなんだ？
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追記
最初にこの記事をアップしてから、3回続けてこの作品を聴いた。イージーリスニング（死語？）としては最上の出来であることを確認した。
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Wea Japan
- 発売日: 2005/11/22
- メディア: CD
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