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ATTAHK / MAGMA (ハイパー・ファンク・プログレ) [Progressive]

先日、輸入盤を扱うショップで、どこがどうなっているんだかもう全く理解を超えたどえらい勢いのファンキーで硬質な音の曲がかかっており、一瞬にしてその場に釘付けになった。もう、ジャンル分けすらすら不必要な程、その音は圧倒的な力を持っていた。
「NOW PLAYNG」としてカウンターに飾ってあったジャケットは、どこかで見たことがあるような気がする。「はて?これはどこで見たんだっけ?・・・そうだ、確か、H.R.GIGERの画集、ネクロノミコンに収録されていた絵だ・・・思い出したぞ、MAGMAのレコード・ジャケットの為のデザインだったっけ。これ、MAGMAなのか?」

これは買わねばなるまい。家で存分に聴き倒してやろうと、購入。

MAGMA / ATTAHK

magma a.jpg


俺の知る限り、MAGMAはコアなプログレ・マニアの間では根強い人気があるが、「どんなジャンルの音楽でもこだわり無く何でも聴く」というリスナーにはあまり知られていないような気がする。かく言う俺も今から遡ること二十数年前、ULTRAVOXやらHUMAN LEAGUEやらJOY DIVISIONなどを中心に聴いていた時代に、同年代のプログレ好きから「え?MAGMA知らないの?まずいんじゃない?」と諭され、沢山リリースされている中から勘で一枚購入したのだが、「なんだか煮え切らない音だな…」と思い、直ぐに処分してしまった。後に名作とされるライブ盤を聴き、これはそこそこ楽しめたものの、過去にハズレをひいた経験から他の作品を積極的に聴く気にならず、そのままになっていた。

さて、この作品だが、前述の通りジャズ・ファンク風味満点のすっげぇ勢いの演奏。編成はドラム、ベース、キーボードにボーカル、そしてコーラス担当が複数名。ギターは不在のようだ。
それにしてもこのテンションはいったいどうやったら出せるんだ?!ドカスカバカスカと過剰なまでにうるさいドラム、リード楽器と言って差し支えない程暴れるベースはブキブキブリブリと歪みまくり、ボーカルは「…あの、大丈夫ですか?」と心配になる程のテンションで金切り声をあげる。めくるめくスピード感。全ての音のエッジがキンキンに立っていて、体調の悪いときに聴こうものなら完膚なきまで叩きのめされそうだ。
MAGMAはフランスのバンドということもあり、世間的にはユーロ・プログレという位置づけになるんだろうが、これはいわゆる典型的な「プログレ」の音じゃない。音楽的背景にR&Bの影響があることは明らかだが、西洋人が黒人音楽に憧れて演奏しただけじゃこんな凄い音になるわけない。まさにプログレッシブな音楽だ。
充満したプレイヤーのエネルギーが科学反応を起こして爆発する寸前の音。悦楽とヴァイオレンスの極致だ。

ところで、このグループはコバイア語という彼らが創作した言語で歌っているらしい。が、これはデタラメなハナモゲラではなく、ちゃんと言語として成立しているんだとか。(本当か?)なんと、辞書まで存在するそうだ・・・メンバー間ではコバイア語で会話していたんだろうか?(なわけないか…)


Attahk

Attahk

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Tomato
  • 発売日: 2004/02/23
  • メディア: CD


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