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名盤の定義 (Goats Head Soup / The Rolling Stones) [Rock]

息の長いバンドには「名盤」が数多く存在する。判断基準は、収録された楽曲のクオリティの高さ、その後のシーンに与えた影響、そして商業的に成功したかどうか、等々だろう。
が、それらとは別の次元での「個人的名盤」が存在するのも確かだ。それは世間一般の評価とは必ずしも一致しない。その作品をどれだけ思い入れを持って聴いていたかかどうかが重要なのだ。

これは俺にとって個人的名盤。

GOATS HEAD SOUP / THE ROLLING STONES  

rolling stones ghs.jpg


発売直後に収録曲、ANGIEの美しさに魅了され購入。(勿論、後にCDでも購入)一般の評価も、「悲しみのアンジーが収録されている作品」っていう整理に落ち着くと思うし、その評価は正しいと思う。事実、俺自身もANGIEは繰り返し何度も何度も聴いた。LPのこの曲の部分のみ、溝が磨り減って音質が悪くなってしまった程だ。
正直言ってアルバム全体を通して客観的に考えれば、散漫な印象は免れないし、いわゆる捨て曲もあるような気がする。が、俺はこの作品に収録されているSILVER TRAINそしてSTAR FUCKERでROCK’n’ROLLに目覚めちまった。3コードのカッコよさを教えてくれたのがこの作品なのだ。後に俺が結成したバンドでもSTAR FUCKERは真っ先にレパートリーに入れた。勿論、これ以前のSTONESの作品にも、HONKEY TONK WOMENに代表される珠玉のROCK’n’ROLLの数々が存在するが、リアルタイムでは聴いていなかったので深い思い入れを持てないことが残念だ。
極めつけは一曲目のDANCING WITH Mr.Dだ。この重さ、粘っこさ、妖しいリフ、MICKの狂った叫び、強烈だ。前述の曲以外にも、WINTERやCAN YOU HEAR THE MUSIC、COMING DOWN AGAIN等のひんやりした耳触りの佳曲の数々も捨てがたい。とは言え、実はこれらの曲の一般の評価は異常に低い・・・でも、別に全部が名曲じゃなくたっていいじゃないか。引き立て役があるからこそ名曲の良さが際立つのだ。

因みに、ROLLING STONESはこの作品からTATOO YOUまではリアルタイムで聴いていたが、それ以降は興味が無くなってしまった。でっかいスタジアムで健康的に大量消費型エンターテインメントを繰り広げる姿は、俺の持っているSTONESのイメージと違う。勿論、還暦を迎えても現役バリバリでやっているその事実には敬意を表するが。


そういえば、LPにはアルバムタイトルになっている「山羊の頭のスープ」の生々しいジャケットサイズの写真が封入されており、ぎょっとした記憶がある。動物愛護団体の抗議を受けたという話を聞いたが、最近の紙ジャケット復刻盤には封入されているんだろうか?ちょっと興味がある。


Goats Head Soup

Goats Head Soup

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 1994/06/14
  • メディア: CD

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