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熱血グラムロック、SLAYDE? / SLADE [Rock]

世の中を生きていくためにはちょっとした擬態を余儀なくされることがある。たとえば就職するためには長髪は邪魔だ。「もうそんな歳じゃないからさ」などという言い訳で自分を納得させて断髪した元長髪ロッカーがどれだけいることか。そうやって世間に紛れ込んだ彼らのほとんどはそのままバンド活動から遠ざかる。しかし、彼らはロックに飽きて止めてしまったのではないぞ。仕事に追われ、生活に追われて続けられなくなってしまっただけなのだ。心に熱い思いを秘めたまま仕事に忙殺されている潜在オヤジ・ロッカーは相当数に達するはずだ。事実、俺の職場にも何人もいる。
世の中の少年少女たちよ。いやいやながら帰省につきあって泊まったオヤジの実家に物置部屋はなかったか?もしかしたらそこはかつてオヤジの部屋だったかもしれない。そこにギターケースが眠っていなかったか?レコード棚がなかったか?今一度、オヤジに確認してみるがいい。「そういえばここにあったはずだが・・・あったあった。懐かしいなぁ・・・」などと言いながら、グレコのレスポールや70年代ロックのアナログ盤なんぞを出してくるかもしれない。

それはさておきこいつは熱いぜ。 SLAYED? / SLADE

slade slayde.jpg

中学高校時代にリアルタイムで聴いていたSLADE。派手なステージ衣装やメイクから(あまり似合っているとは思えなかったが・・・)一般にはグラムロックと言われるんだろうが、DAVID BOWIET.REXと言った巨人達の陰に隠れて今ひとつ地味な存在だったような気がする。
しかし、音の方は巨人達とは比べ物にならないくらい熱いぜ。
ラジオでのオンエアーを意識してか、どの曲もコンパクトに良くまとまっている。メロディーも良し。LOOK AT LAST NITEや、GUDBUY GUDBUY等、正にグラムの王道的な曲もあるが、GUDBUY T'JANE、後にQUIET RIOTが原曲そっくりにカバーして大ヒットさせ、メタルキッズのアンセムともなったMAMA WEER ALL CRAZEE NOW、アルバム最後を飾るパーティ気分万点のLET THE GOOD TIMES ROLL - FEELL SO FINE等のハードでポップな熱いロックンロールが爽快だ。因みに、このバンドは曲名をコックニー訛り(だったと思う)で表記している点がとてもユニーク。
どの曲も粒ぞろいで捨て曲も無く最初から最後まで一気に聴けてしまう、と、言いたいところだが、どっこいそうは行かない。聴きたくない曲があるわけじゃない。5曲目に収録されているJANIS JOPLINEの痛快カバー、MOVE OVERがあまりにもカッコ良すぎて思わずリピートしてしまうからだ。俺はこの曲に差し掛かると3回はリピートする。シンプルなドラムに絡む金属質なボーカルとブリブリのベース、しばらくして切り込んでくるカミソリギター、その直後にやってくる全楽器ユニゾンのキメは圧倒的なカタルシスを生む。突然の暴風に顔を横殴りにされるような気分だ。その後の展開も最後まで実にスリリング。何度聴いても鳥肌が立つぜ。ムーブオーバー・ベイベーッ!


Slayed?

Slayed?

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Slavo
  • 発売日: 2006/09/19
  • メディア: CD


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