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Things Left Behind.... / MY BLOODY VALENTINE、なかったことにしたい過去 [Shoegazer]

昨日、ショップでMY BLOODY VALENTINEがクリエイション・レーベルと契約する以前に所属していた自主制作レーベルに残した音源を集めた作品集が発売されているのを発見! 勿論、即購入。

Things Left Behind.... / MY BLOODY VALENTINE

my bloody valentine thb.jpg


実は似た様な企画もので、バンド側の了解無く発売されたRETROSPECTIVEという作品集があるが、バンドが販売差し止め請求を行ったため、市場流通数が極端に少ない。当然、マニア垂涎の激レア・アイテムとなっており、これは数万円の高値で取引されている。俺も10年以上前にたまたま中古盤を扱うショップで一度見ただけで、結構な値段がした記憶があるが、どうしても聴いてみたくて悩んだ挙句購入した。今回の作品集もRETROSPECTIVEと何曲かはダブっているだろうと思い、押入れからRETROSPECTIVEを探し出してきて収録曲を照合してみると・・・

おいおいおいおい、これ、RETROSPECTIVEと全く同じ内容じゃねぇか・・・勘弁してくれよ。マニアックなコレクターにとってのRETROSPECTIVEの価値は変わらないかも知れないが、内容重視の俺にとっては同じCDをジャケ違いで2枚買ったことになる・・・なんだかなぁ・・・この作品集の発売に当たって、ケヴィン・シールズに了解は得たのだろうか?ちょっと疑問だ。

せっかくなので久しぶりに聴いた感想。やはり、音質はかなり悪いし、楽曲も相当古くさい印象は否めない。やたらとジャリジャリしたギター、走るドラム。音は未整理のままぶちまけられており、正直言って「心地よいノイズ」と公言するのははばかられるが、後のマイブラに繋がっていく退廃的美メロの萌芽を感じさせる曲も何曲か収録されており、これはなかなかに面白い。

が、やはりこの作品集をヘビー・ローテーションするリスナーは少ないだろう。端的に言ってしまえば、「マイブラの音なら何でもいいから聴いてみたい」と、熱望する人向けの作品集だ。確かに資料的価値は高いが、あらゆる面において未熟で、音楽作品としてじっくり鑑賞するのは少々辛い。以前、バンドがRETROSPECTIVEの販売差し止め訴訟を起こしたのもわかる。その昔、ジミー・ペイジがヤードバーズ時代の自分の未熟な演奏記録を抹殺すべく、ロンドン中のレコード屋を回り、自分の演奏が収録されているヤードバーズのレコードを買い占めたという逸話を思い出した。

残念ながら、こいつもRETROSPECTIVEと一緒に押入れ行きだな・・・この作品集を次に聴くのは・・・4~5年後かな・・・



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菜々子

何気に、こっそり拝見させてもらってます。暇なときに遊びに来て下さいね~(^-^)♪
by 菜々子 (2006-04-17 15:43) 

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